ロシア革命に対する日本社会主義者の決議(1917年5月)

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この決議文は、ロシア2月革命直後に行われた1917年のメーデー茶話会において、出席者の多数で議決され、ペトログラード・ソヴィエトなどに送付された決議文である。この決議文はオランダのリュトヘルスによってコミンテルン第1回世界大会で紹介された。

ロシア革命に対する日本社会主義者の決議(一九一七)


コミ ンテルン第一回世界大会 (一九一九・三・二) に於て和蘭代表ルートガースの提出せる「日本社会主義者の決議」 (第一回世界大会プロトコール所載)

 我々日本の社会主義者は一千九百十七年五月一日東京に会合して我々が賞讃し之に従はんとする露西亜革命に対して我々の最も深き同情を捧げた、我々は露西亜の革命は一方に於て中世紀の専制政治に抗して起れるブルジョア政治革命であると同時に他方に於ては近代資本主義に対するプロレタリアート革命であつたことを認める、露西亜革命の世界への拡張は露西亜社会主義者の問題たるのみならず全世界の社会主義者の任務である、資本主義制は世界の諸国に於て其の発展の最高の段階に到達した、我々は既に完全に爛熟したる資本主義的帝国主義の時代に生きて居 る、帝国主義意識の犠牲となることを欲せざる諸国の社会主義者はしつかりとインターナショナルの立場に立たねばならぬ、国際的プロレタリアートの全力は我々の共同の敵国際的資本主義に向けられなければならぬ、此の道を行く時にのみプロレタリアートは其の歴史的使命に忠実なることが出来る、 露西亜の社会主義者はあらゆる努力をなし戦争を中止せしめ交戦諸国のプロレタリアートをして塹壕の彼方にある兄弟に向けて使用せる武器を自国の支配階級に向けしむることに努力すべきである、我々は露西亜の社会主義者及び全世界の我等の同志の英雄的勇気に信頼を置くものである。

在東京社会主義グループ執行委員会

『現代史史料 社会主義運動 : 1』みすず書房、1964年。

アイキャッチ画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Comintern_Logo.svg Thespoondragon, CC BY-SA 4.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

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